国産タイヤと何が違う?CHAOYANGのPSCT理論がタイヤ寿命を伸ばす理由(技術編)
2025.06.27
大阪府の中国輸出のヨロズ物流広報担当の亀田です!

前回のブログでは、CHAOYANGタイヤに採用されている「PSCT(予歪み輪郭理論)」についてご紹介しました。今回は、その技術の延長線上にある、さらに実用的な4つのテクノロジーについて、もう少し詳しくお話ししていきたいと思います。

まず1つ目にご紹介したいのが、「BTCT(ベルトテンションコントロールテクノロジー)」という技術です。これは、スチールベルトの張力を部分的に調整することで、タイヤの変形を最小限に抑える構造です。走行中、とくに高速域では、タイヤの中心部と端部にかかる力に差が出やすく、そのバランスが崩れると熱や摩耗の原因になります。BTCTではその張力差を抑え、タイヤの安定性と耐久性を高めているのです。

2つ目は「PDOT(圧力分布最適化技術)」です。これは、タイヤが地面と接する面積の圧力を均等にする設計思想で、摩耗を抑え、燃費の向上にもつながる技術です。直進時はもちろん、カーブを曲がる時にも接地圧が偏らないため、タイヤのすり減りが均等になりやすいというメリットがあります。

3つ目は「GSCT(溝歪み応力制御技術)」です。こちらは、タイヤのパターン溝にかかる応力を均等にすることで、溝割れやパターン部の発熱を抑制する技術です。荷重のかかりやすい大型車両では、パターンの底にクラックが入るケースがよく見られますが、GSCTではそれを抑え、結果としてトレッド寿命の延長に貢献しています。

4つ目は、SW強化技術です。タイヤの横側、いわゆるサイドウォールは意外と弱点になりやすい箇所です。ここが変形しすぎると、偏摩耗やバーストのリスクが高まります。CHAOYANGではこの部分を強化し、変形による熱発生を抑える構造を採用しています。そのため、長距離輸送時にも安定した走行が実現し、結果的にタイヤ全体の寿命にも良い影響を与えているのです。

CHAOYANGタイヤには、こうした4つの技術がPSCT理論に基づいて組み込まれています。これらが一体となって働くことで、単に「安価なタイヤ」ではなく、「性能とコストのバランスが取れたタイヤ」として、現場でも安心して使える存在になっています。

実際に、当社でも導入以降、空気圧の安定性や摩耗の進み具合に良い変化を感じております。技術は目に見えないものですが、その成果は、日々の走行のなかで確実に現れるものだと実感しております。

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